Unblogged : Closing オイスターボーイの逆襲 Bash! (全7回)
2005-01-01T15:03:09+09:00
sputnik_love
Unblogged
Excite Blog
おわり
http://nautilus.exblog.jp/1591971/
2005-01-01T15:04:58+09:00
2005-01-01T15:03:09+09:00
2005-01-01T15:03:09+09:00
sputnik_love
未分類
後日、データのみ編集してアップします。
読んでくれていた皆さん、半年間ありがとうございました。
]]>
自殺をする直前の一日 【第7回】
http://nautilus.exblog.jp/1561023/
2004-12-29T12:11:33+09:00
2004-12-31T13:27:47+09:00
2004-12-29T12:09:45+09:00
sputnik_love
== 選択 ==
14:21
今年はやはりトウキョウに残ろうと実家に電話するが、祖母が風邪をひいて寝こんでいるので帰省することに。しかし、飛行機はいまさら席がないし、JRもとれるか不安、なんだか雪は降りやまない。
19:17
死霊のはらわた より
あの橋以外の道はあるのか?
あるよ、迂回路だ。
問題は 森 なんだ…
雪はやみました。とても寒い。
30日 16:00
昨日の夜はアゲハで知り合ったかっこいい人と極楽湯に行ってきました。裸ブスな自分はやや不安…
でもあったまったし、楽しかったです。
愛媛帰省、またやめちゃいました。年末に旅行をしたことのない自分は、こんなにこむものだということを忘れてしまっていました。あーあ(>_<)
んなわけで東京にいます。
ミクシイ日記より
今日は夕方から台場に行き、大学の時から大好きなJCREWをみたりしました。グアナバナジュースを飲んだりした後、車で某店に!見事なまでの全席髭坊主で王様ゲーム(>_<)すごいエキサイティングな夜でした。
明日はQUBEに行くよ!
31日 13:21
はじめて自殺をした人類の、その原因は何だったのか突然気になりだす。
人は、いつから自殺をおぼえたのだろう?
]]>
JISATUをする前の一週間 【第6回 Jane Austen編】
http://nautilus.exblog.jp/1554233/
2004-12-28T20:13:20+09:00
2004-12-28T20:38:04+09:00
2004-12-28T20:12:31+09:00
sputnik_love
未分類
お昼にフレッシュネスバーガーでホット檸檬ショウガ湯を飲んでいたときのこと。
ショウガ湯の袋にこう書いてあった
―Wisdom is better than wit.
Jane Austen
ジェーン・オースティンが誰だか知らないけれど、ティーバッグの裏にあるこうしたささやかな一文って好き。
俺のいろんな友達にも、皮肉やあおりや挑発的な文章で自分の寂しさを埋めてるやつはいっぱいいるけれど、賢明さ、にはかなわないじゃあないですか。堅牢さと意訳したのは俺の中の皮肉だね。
という文章ではじまった今回のUnblogged、クリスマスBOWL編を細木数子ばりに改名しました。Mixiの日記です。そう、僕は普段こんな日記をつけています。昔のサイトのアンソロジーを思い出してくれたら幸いだけど・・
Come Rain Or Come Shine !:晴
今日は○○○○(サイト名)の○○○○さんと自由が丘~田園調布~多摩川と散策してきました。外はかなり寒くなってきました!さて、みなさん、老後について考えたことはありますか?実は俺、とても最近まで考えていました。実家の父が交通事故に会い、脳死状態が続いていたんです。意識が戻っても全身麻痺って医師に言われて。もう、彼氏にも殴られたりしてぼろぼろの時期に。それで実家に長期帰ったせいで仕事は退職したし、生きるか死ぬかにしてくれ、って思った。神社の境内裏で男泣きしながら・・
その時ね、介護とかそういう問題に直面したんだ。母親はいないし、祖父母は墓買って死にじたくはじめてるし。この話はながくなるからまた今度ゆっくりと。
さて、【にじ】 という雑誌、法律の問題から、お魚のオロシ方まで、うかれた20代~30代を終えそうな【大人】にピッタシです!
これ、去年の今日の日記(アンソロジー)です。
Come Rain Or Come Shine !:雨
実はこのANTHOLOGYには512文字という制限がある。場合によっては512文字以上の文章を凝縮して掲載している。本当はその倍の文章だったりするわけだ。昨日は経済学的な解説の部分を省いた。おまけだったからだ。512文字、原稿用紙1枚ちょっと。何を伝えたくて、何がいらないか、取捨選択は難しい。人生にも限りはある。何を取り、何を取らないか、選択そのものが個性であり、生き方だ。何を食べた?誰に投票した?何処にでかけた? 僕はそれらをここで書いてみることにする。
当時の僕はこういう気持ちで512文字の日記を書いていました。
Come Rain Or Come Shine !:晴
昨日は友人に誕生日を祝ってもらった。日本酒でけっこう酔った。携帯のメールにもおめでとうのメッセージを別の友人からもらった。10年前の俺に、今の俺は生きる元気を与えられるだろうか?人は10年で大きく変わる、同時に、多くのものも失う。そして、あまり変わらない・・ 10年前の俺が、とても恐れていた場所、今の俺が恐れている場所、多くの部分において、俺は地図を書出し、その部分に対して精密なアドバイスや、ガイダンスを付け加えた。今の俺は迷わない。同じ所では しかし、地図を書出せば書出すほど、その場所がひどく広大で、一生をかけても抜け出せない迷路のようになっているのではと思われた。恐れの対象が、部分から、全体に広がった。俺は、そのことを誰かに伝えるべきだろうか?
2月のお誕生日なんか超暗く・・
Come Rain Or Come Shine !:晴
という本を友人から誕生祝いにもらった。(リボンはN氏)しりあがり寿の漫画だ。彼女はウィズ・サンタの原画を書いてくれた人で、その漫画と俺がシンクロしているらしい。(たぶん うどんヌードル)。とてもおもしろい漫画だった。その中にあったセリフで【子供つくらねえセックスの何が楽しいんだ】という解釈のできる部分があった。俺も実はそう思っている。だから、最愛の奴がHIVだとわかった時、『染(うつ)してくれ』と頼んだことがある。彼は嫌だと言った。でも、俺は彼の精液を飲みたかったし、感染して同じ痛みを共有したかった。あえてゴムをつけないセックスを高らかに主張する人間もいない。知識人がいないということではないだろうか。俺は子供が生まれないゲイのセックスはあきたし、それはクスリでもないし、やっぱり生がよい。せめてリスクを共有するか、女とするかだ。
こんなことを言っちゃってたりする。(各回のタイトルは面倒だからコピらなかったよ・・)
Come Rain Or Come Shine !:晴
他人のサイトと自分のを見比べて思うこと、これ、おもしろいのかな?って。書いている内容も何の事件性もない日々の思い、で短い。画像もデザインも凝ってはないし、プレハブみたいじゃない?宣伝もしていないのに、毎日カウンターは動く。誰か夜中に小人とかがボランティアでまわしているのかな。まあいいや。マクドのフィッシュディップ、高くてまずい。なんだありゃ、フィレオフィッシュの中身じゃん。ミニストップのフィッシュ&チップスみならえ!食えるかあんなもん… 、と誰に言えばいいのだろう?相手が見えない社会だ。
第5回のUnbloggedと同じことを1年前も言っていたり、
僕が電話をかけている場所
--------------------------------------------------------------------------------
Come Rain Or Come Shine !:晴
現代アメリカ文学からとったタイトルなんだけどさ、こないだ二丁目から実家に電話をかけた。転職のことを伝えるためだ。くやしいけどうれしそうだったなあ。いつもは金やろうか、なんて言わないおやじが言ってきた。スーツ着た(正)会社員 、なんて某外資大手以来だもんな…
こんなことがあったり、
牡牛の祈り
--------------------------------------------------------------------------------
Come Rain Or Come Shine !:晴
というブログを作りました。機能は大幅に制限しているけどトリビュートのバージョンアップ版です。タイトルは思いつき。本当はもっと良いタイトルを考えていたんだけどそちらは別な部分で使うことに。しばらくトリビュートは毎日更新、牡牛の祈り は時々気が向いた時に更新しようと思います。URLはリンクのその他からたどれます。いずれはサイトごとリニューアルしたいんだけど、まずは先行リニューアル・プレ オープン中です。
オイスターの前身BLOGの告知をしていたりもする。
とにもかくにも、1年が過ぎた。 自殺をする前の一週間、ファイナルはもうすぐです。
(年内更新予定)
]]>
このページの一番下から読んでください。 --読む気が起きれば、の話だけどね。
http://nautilus.exblog.jp/1492943/
2004-12-22T20:47:13+09:00
2004-12-22T20:45:26+09:00
2004-12-22T20:45:26+09:00
sputnik_love
未分類
長いけど、一番下からどうぞ、 一応、 自殺をする前の一週間です。 この文章ははじめに読んでもあとがきに読んでもOKです。]]>
前からの続き5
http://nautilus.exblog.jp/1492898/
2004-12-22T20:41:33+09:00
2004-12-24T12:53:21+09:00
2004-12-22T20:39:45+09:00
sputnik_love
== 選択 ==
混合型爆薬 分解型爆薬
「木炭」「硝酸カリウム」「硫黄」の混合物 ニトログリセリン
C3H5(ONO2)3
トリニトロトルエン
三種類の物質の役割分担 C6H3(NO2)3
アジ化鉛
Pb(N3)2
「硫黄」と「木炭」は 燃料 の働き アジ化ソーダ
「硝酸カリウム」はいわゆる 空気 の働き NaN3
インターネットのサイトやBBSには爆弾の作り方についての情報がいろいろ書きこまれていた。信用できる情報ばかりではなかったが、真実も含まれていた。ユウセイは何を爆破させるという目論見なしに爆弾の制作をはじめたいと思った。多くのサイトは肝心な部分を伏字にしていたが、五分も検索していると、完全な作り方が書かれたコンテンツにたどりつくことができた。彼は、ウイルスソフトのセキュリティを高めて検索していた。全てはショットガンのように訪れた。
けっして人体で実験しないでください。危険です。これは本当の爆弾の作り方で、すぐに削除します。ここに爆弾の作り方を掲載するのは、理科の実験のためでもないし、テロリストのためでもありません。精神的に生きていることが耐えられないほど苦しんでいる人達のためのものです。破壊力は力になります。自殺や殺人の衝動を解放するためにも、圧倒的な破壊力で自分の存在を確認してください。薄弱なアメリカ帝国が行っているのと同じ方法で、自分の存在を認知してください。しかし、あくまで完成後は解体することが条件です。もし爆破の威力を確かめたいのなら、いや、きっと確かめたくなるでしょう。それは通過儀礼だからです。確認しなければどれほどの力が自分にそなわったのかわからないでしょう。その場合は山にでもこもってください。けっして人間の住む、現実の世界で爆破させてはなりません。安易な使用は、あなたと、世界の接点を吹き飛ばしてしまいます。一度吹き飛んでしまったら、もう二度とは戻らないでしょう。最後の忠告です。作るのは法的に違反しているでしょうが あなたの自由と責任です ただ、もう一度言わせてください。力は、正義 ではありません。正しい選択を行ってください。
ユウセイはホームセンターなどで材料になる物質を集めて部屋からでることがなかった。食料はコンビニで大量に買いこんでいた。コカ・コーラを飲みながらオナニーを繰返し、爆発物の製造に夢中になって行った。たまにゲームをしたりもしたが、ストーリーやCGに食傷気味であることに気づき長くは遊べなかった。彼は爆弾の名前をディアフォロンと名づけることにした。ギリシア語で〔優秀〕であることを指す、同時に〔最後までやり遂げる〕という意味もあった。彼はディアフォロンに対し、自分のクローンであるかのような親近感以上の何か不気味さと親密さを感じとろうとしていた。できれば不気味さが勝り、即刻、自分の動作を制御してしまいたい気もしたが、DIPTと同様になかなかやめることができないだろうと思った。ディアフォロン、優等生は少しづつ姿をあらわしはじめていた。落第生が落第生だと思うもの、それは必然的に優等生だった。
僕がこの爆弾をつくろと考えはじめたきっかけは、まさにあなたのサイトでした。僕にとっては最初の試みです。とても緊張するし、なんだか自殺の準備をしているような気持ちになります。でも、目的は自身の存在確認のためではありません。なぜ、脅威はそこに存在し、存在し続けようとするのか?ということです。ノーム・チョムスキーの最近の著書に、ローマか何かの帝王と海賊の会話が引用されていました。ならば、海賊になってみようと思ったのです。しかし、自身がテロリストになりたいというわけではありません。解読には、一般的に解読のための手がかりが必要です。僕にとってこの、まさに今、僕の手元にある爆弾は重要な手がかりなのです。なぜ、脅威がそこにあるかという、重要なテーマを追求するための。間もなく彼は登場します。僕にとっての、精密で神経質なアインシュタイン、破壊が目的の、純粋で 無垢な、魂の塊。 世界を、争いの絶えない世界を、暴力に満ちた世界を理解する方法として、存在を許される彼。
ユウセイは、胎内回帰をするように部屋から一歩も出なかった。雨が、太陽が頭上を通り過ぎていた。閉じられた真珠貝が、懸命に守るべきものを守ろうとしていた。何度かの嘔吐と、原因不明の下痢を繰り返し、六日目の早朝、ディアフォロンは完成した。神が人間を創った日数だった。醜い姿だった。今の自分自身の姿をあらわしているようで怖くもあった。脅威への手がかりはディアフォロン本体ではなく、遂行される過程だった。、手元で現実の形、となって存在する分身は、暴力と美を同時に体現するはずであった。この爆弾一つで何人もの人間を殺傷することが可能である。脅威の本質は破壊できないが、あくまでブリッジの一つだった。今後、約束した解体作業は制作よりも手がかかる。ユウセイはビールを飲みながら自分の息子に対して賛美を浴びせたい気分だった。愛の讃歌を思わず口ずさみ、バッハのAIRを聴いた。エヴァンゲリオンの最終話を鑑賞し、戦争映画を観た。ハーラン・エリスンの作品を読み、ラムズフェルドのコメントをNHKで聞きもした。とても庶民的な気持ちになれた。今まで煙草も吸わなかったのに買って吸ってみさえもしていた。解放感、とでも言えばよいのだろうか?男がナイフを持ち強くなった気がするのと同じだと思った。何かの象徴を手にすることで、選ばれた人間であるかのような錯覚にも近づいていた。しかし、実績もなく、実行力をもった象徴はとてつもない重力で彼を圧迫していた。彼は再びシャワーを浴びた。 大丈夫ですか? 大丈夫ですか? 人間性は崩壊する。それが、構造であるがゆえに! ユウセイは地上の土で自らの肋骨を分離する作業にケジメをつけるべきだと思った。彼を、土に還すのか、還さないのか。いずれ彼は分解する。自らの手で行うのか、行わないのか。考える時間はあまりなかった。彼に吸収される前に、一連の流れとして作業は進められるべきであった。
おそらく、いや、まもなく、僕はこの完成した爆弾を解体しなくてはならないでしょう。多少の危険をともないますが、なにぶん自分が制作した息子なので、いろいろと理解しているつもりです。アポロンの地獄、のようにならないという保証も0ではないでしょう。ただ、それは与えられた義務なのです。責任と言い換えても良いでしょう。何物とも交換できない物質は、制作者自身の手によって葬り去る以外にないのだと思います。核と同じことですね。それらは超通貨だと思われます。国家間の信頼を越えた、社会にとって恐怖そのものなのです。交換不能であること、は芸術と文化、個人などに与えられるべき特権なのではないでしょうか。暴力に与えるべきでは、いえそういった暴力自体の特性に魅せられるべきではないのだろうと思います。僕は彼を破壊します。そして、二度と出会うこともないでしょう。また、本題であった争いある世界への解答、はまだ見つからないままです。そもそも、答えなんてなかったのかも知れません。宇宙は誰の意思となく膨張しています。その限りにおいて、争いも恐怖も完全なまでの合意、なのでしょう。合意、と申し上げたのは、神との合意、人間との合意、自己との合意、どのような意味でとっていただいてもかまいません。わかったのはこれだけのことです。不足も余剰もありません。これから、ユナボマーについての本でも読もうと思います。少なくとも、彼のようにはならないでしょう。技術やグローバリズムに反して原始的な共産社会を望んでいるわけではありませんし、個人的な妄想や偏執もありません。僕は小心者で、同時に偽善者です。破壊は常に偽善の彼岸にあります。いや、どうでしょう。もう僕にはわかりません。ただ、彼が何かを破壊する前に、僕が彼を破壊します。それは、正しい選択なのです。
ユウセイは、数日後、以下のようなメールを受信した。メールには何か画像が添付されていたようだが、破損していた。
私信、ワタシはあなたの選択に深く共感しました。爆弾の製造方法のコンテンツはもう削除してあります。何人の方が訪れ、実際につくったか、ワタシには特に数えるすべもありません。カウンターは全てはずし、ISPから警告を受ける前に、すみやかに削除を行いました。約三日間、数十通のメールを受信しました。BBSへの書き込みもマンダリンさんの投稿も含め、かなりの反響でした。ディアフォロン、美しい名前ですね。解体はアナタノおっしゃるように製造者の義務です。事故のないよう、気をつけて行っていただきたいと思います。当方は、何の責任も、義務も負いません。たとえ彼方が死んでも、です。冗談ではありません。ワタシとあなたは他人で、ワタシは情報を公開し、アナタは自己責任で作業を開始したのです。そのことを忘れないでください。それが、社会人として当然のことなのです。ワタシとあなたはまったくの他人なのです。どうかそのことをご理解いただき、ますますのご繁栄をお祈り申し上げたいと思います。 管理人・アダム・スミス
ユウセイは地下鉄に乗っていた。紙袋を下げ、人々の会話を聞いていた。
―だから、薔薇の雨でも降ればいいのよ。素敵じゃない? わたしたちが生まれた頃、親戚のお兄さんやお姉さんとスターウォーズやグロウインアップの映画を観たでしょ? こっそりとエッチな本を盗み見たり、ああ、なんて事故みたいなものなのかしら。全てが輝いて、ニューヨークの路地や西海岸は繁栄を一身に集めていたわ。ここが世界の中心、って東京や北京やアイルランドよりも強く感じることができた。それは単純に時代だけではなくて、わたし自身の年齢や状況も影響していたの。絶妙のタイミングで、グラデーションで、祈りで、軽蔑で、ほしくもないおもちゃみたいに、勝手に与えられていたの。
全ての境界がとても曖昧だと思えた。
―君に会えてよかったよ。だって、そんなこと言ってまた約束やぶるんでしょ。明日だって言ったでしょ?時計がこわれてそれで授業にだって遅れてしまったんだ。携帯持ってないし。いまどき携帯持ってないのめずらしいけどね。嘘じゃないよ、僕は、嘘をつかない。あ、そう。わたしが嘘つきだったらきっと嘘はつかないって言うわ。でも、僕は嘘つき、っていう男の人も嫌いなの。嘘つきなんだったらその言葉も嘘よね。じゃあ、どっちみち信用するつもりなんかないんだろう? 君が疑うのをやめてくれよ! それは無理な話だわ。
電車がカーブを曲がった瞬間、大勢のマイノリティー達が左方向に重心を傾けた。彼はドアに持たれかかり、オモチャの兵隊みたいな人間達、数十人分の圧力を同時に受けた。電車はやがて駅に着き、ドアが開いたと同時にホームに降り立った。チューブの中を、不定形の車両音は足早に立ち去った。エスカレーターを駆け上り、陽光の差し込む地上は間もなくだった。ユウセイは深呼吸し、ヴァン・ヘイレンの「炎の導火線」、の曲を頭で反芻しながら、自由になった両手で大きく万歳をした。
]]>
前からの続き4
http://nautilus.exblog.jp/1492881/
2004-12-22T20:39:39+09:00
2004-12-22T20:38:21+09:00
2004-12-22T20:37:52+09:00
sputnik_love
未分類
― 揺れる電車ですね
― ええ、そうですね
外の世界はバターを塗ったトーストみたいなのっぺりとした風景だった。黄色い空に、黄色い土、ロシアではたまった生ゴミが腐臭を漂わせていた。泥試合、と僕は呟いてみた。誰もが返事をしたために、誰もが返事をしなかったのと同じことになっていた。防空壕に死体は遺棄され、爪は剥がされていた。いくつかの駅を通過したが、僕はいつまでも降車できないようだった。
― あなたは何処まで?
― マイアミまで
砂漠が何処までも続いていた。鉄塔が視界を遮り、僕は犬のように従順な視線で鉄塔を眺めていた。女性は中国からこの列車に乗っていた。
― わたしは指を食べるのが好きなの。だから指を食べさせてくれる国にこれから行く
のよ
― その国は社会主義国ですか? 資本主義国ですか?
― どちらでもないわ
― そうねえ、どちらかと言えば社会主義に近いかしら、でも、全然違ったものよ
― 全然違ったものは愛人街に似ていますか。
― 上海にはそんなものもあったかしら
TVではイギリス軍とアメリカ軍が砂漠を行進していた。バグダッドは炎につつまれ、罪のない人々が誤爆で苦しんでいた。結局は怖かったんでしょ、と彼女が言った。タイジはアイスクリームを食べていた。彼らが「正義」、って言うとき、彼らと正義が等置されているのはおかしなことだ。黙ってTVゲームでもしていればいいのさ。正義には悪が必要で、正義と悪は一対なんだ。容易に反転できるリバーシブルなんだよ。
ユウセイは徐々に溶けて行くアイスクリームの表面を眺めていた。独裁者の声を聞きながら食べるものではなかった。難民は溢れ、政府の反応は鈍っていた。ユウセイはパンツを脱ぎ、DIPTをミネラルウォーターで微量、飲み込んだ。人生最悪の吐気を味わった後、次第にタイジや彼女がかけがえのない友人のように思えてきた。タイジらもまた、DIPTを共謀して誤飲した。「おい、君ら三人、ここに五枚の色違いの紙(白三枚,黒二枚)がある。いま,これを一枚ずつ君らの背中に貼りつけて行こう。自身の背中を見たり,話をしてはいけない。他人の背中を見ることは許される。自分の背中の紙の色がわかったら,すぐにここからでていきたまえ!最初にこのドアから出た者を、俺は許すだろう」タイジは彼女のストッキングを脱がし、ユウセイの包皮をかぶった亀頭をチャックからとりだし舐めはじめた。舌は亀頭の起伏をじっくりとなぞっていた。世論が激しく動いている。RPGが米軍のヘリを狙っていた。人間失格と性的人間がライブラリにはあった。彼女はユウセイの乳首を噛み、ユウセイの手は彼女の乳房とタイジの耳の穴を不規則に弄っていた。彼女の穴からは液体が流れ続け、タイジの呻き声も心臓が爆破されているように瀕死の捕虜の声になっていた。コンドームは使わず、生殖を目的とした真の行為だった。ユウセイはタイジに巨根のビンタを食らわし、さらに舌をつかって舐めるよう強要した。冷凍している精液を肌の温度で解凍し、ユウセイ自身で口にふくんだ。彼女に口移そうとし、嫌がられ吐き出した液はタイジの口頭部に流れ落ちた。赤十字は国連に計画を提案していた。ユウセイはタイジの肛門に挿入しようとクリスコを大量に彼の臀部に塗りつけた。タイジも嫌がったが、彼女がタイジを抑圧した。タイジは犬のように鳴き、ユウセイは狭くなった入り口に力づくで挿入した。意外と簡単に奥の腸壁に到達した。肛門はじわじわと根元を締め、女より締まりはいいと思った。臓器を、腸を取り出して三人の臓物を連結させたかった。彼女はわたしも、と言ってタイジの首に噛みついた。首筋に血が滲み、ユウセイは彼女を張り倒し巨大なディルドを挿入した。痛い、痛いと叫ぶ声が聞こえた。しかし窓外の雨音と混ざり雑音にしか聞こえなかった。ユウセイはタイジに腰を押さえつけ、布団叩きで肉を打つような音に没頭した。ケツが出血し、それでもタイジはよがっていた。彼女は泣きながら、何よこれ!何なのよこれ!と叫び続けていた。唾液臭い指で自分のクリトリスを弄りながら、増殖し続けていた。ユウセイは彼女を呼び戻し、掘っているユウセイのケツを舐めるように指示した。ユウセイのケツにはグリフィンの刺青が彫られていた。半身半獣の生物だった。ねえ、ここを舐めるの ここを ?
]]>
前からの続き3
http://nautilus.exblog.jp/1492858/
2004-12-22T20:36:22+09:00
2004-12-22T20:57:38+09:00
2004-12-22T20:35:32+09:00
sputnik_love
未分類
―メヘランガルは、あなたとの関係をどんなふうに考えているの
バス・ルームで俯せになったまま、一匹の芋虫が、便器の淵を這い上がる姿を見つめていた。ユウセイは芋虫に尿をかけて便器の中に落とし込んだ。構造が構造であるがゆえに崩壊するという形而上的な論理は、人間そのものを指しているのではないかと思った。小さな薔薇が浴室には飾られてあった。オリーブのリンスと、ヨーグルトと蜂蜜のソープ兼シャンプーは彼が配合したものだった。ここには誰の声も届かない。彼は浴室でトルーマンカポーティの「誕生日の子供たち」を読んだ。習慣、彼はさらに無職の頃、職業安定所で知り合った金髪の老婆のことを考えていた。老婆は赤いヒールをはいて、年老いたレースクイーンのようだった。数千万の貯金があり、毎月の年金も十分はいる。土地も家もあるし、孫も夫も元気で暮らしている。しかし、何か仕事を持ちたいという強い意思を持った女性だったのだ。いやいや、僕なんかできることなら働きたくないな、ユウセイが話した瞬間、彼女は少し寂しそうだった。本来、働くということは楽しいことだと言いたそうだった。だけれど、ユウセイはほとんど何も聞く暇なく、自分の順番が呼ばれると席をたってしまわねばならなかった。その後、何度か職安を訪れはしたが、二度とその老婆に会うことはできなかった。いい仕事がみつかったのであってほしい。彼女のような人こそに、仕事がないということはあってはならないような気がした。はじめての給料日、孫に完璧で無難なおもちゃを買ってやり、ありきたりで質素な夕食をつくりながら、家族や夫に仕事がいかに重労働で大変かということを楽しそうに話すのだろう。適度な疲労が心地よい睡眠を誘う。よい夢を、ユウセイは自分の母親のことを思いながらそう願った。労働とは、本来、楽しくて、心地よいものなのだ。それは誰かのためになり、自らの血肉になるべきものなのだ。しかし、いったい誰が労働を憂鬱なものにしたのだろう? 責任は、例え彼自身にあったのだとしても、重大で深刻だろうと思われた。
翌日、ユウセイがフセイン大統領のインタビュー記事を見ている時に、フランスパンと夕食のマカロニサラダを持ってタイジがやってきた。タイジは彼女と一緒だった。突然やってきた彼女は雄弁に彼女の 聞いた話、 を喋りはじめた。
―それはお世辞にもよくできた仕事だとは言えなかったのよ。わたしがクリス・ランドクロスと呼ばれる男と食事をしている時、(朝鮮料理のお店に行った後、深夜一時くらいのことよ)、友人のマリア・ベルナールが彼のことをケーキ屋ケンちゃんに顔が似ていない?と言ったの。昔、日本に滞在していた頃に見たTVプログラムらしいんだけど知ってる?(ユウセイは知っていたが何もこたえなかった・彼女も特に相槌は必要としていなかったらしい)クリスはハリウッドの映画ビジネスで成功した資産家で、ゲイだったの。だからわたしたちに性的な興味があったわけではないから安心してね。手長海老のタオリーニやサーモンのマリネを囲んで最高のシャンパンを提供してくれたわ。彼は慈善事業の可能性について考察していて、わたしたち世界の羊運動に参加している市民や芸術家に支援を考えてくれていたの。それはコマーシャリズムやプロパガンダではなく、実験としての支援、のようだったわ。彼の思想は資本主義と社会主義を総括して新しい世界主義を(アメリカナイズではなく)生みだすことに集約されるらしくて、わたしは大学をでていないから難しいことはわからないのだけど、あんなに楽しい未来的な話でテーブルを囲んだのは久しぶりだったわ。あれが生産的な話だけだったらきっとつまらなかったと思う。生産性って、きっと古い主義に集約されるべきテーゼではないかしら?開かない扉を無理に開けるのではなくて、開きかけた扉にそっと手を触れるの。それがもっとも効果的で「流れ、」という見えない動きを自分のものにするデカメロンなのよ。何か言葉の使い方を間違えたかしら。とにかく、彼はすばらしい人なの。マリアはクアラルンプールで彼と知り合って何人かのゲイのマッチョを紹介したことから二人の交際がはじまったらしくて、昨日ははじめてわたしに紹介してくれたの。二人はマラテーアに遊びにいったわ。
―それでね、ここから話がややこしくなってくるんだけど、サウジアラビアのある実業家がクリスに砂漠にあらわれた菩提樹の話をしたの。もちろん彼から聞いた話にすぎないのだけど、緑色の獣が菩提樹のまわりを歩いていて、まるで忘れられた世界の入り口みたいだったらしいの。不思議の国のアリスとか、スピリティド・アウェイではないわよ。まるで象徴派の絵画みたいな世界が現実にそこにあるの。きっと、いえ、それは間違いなく蜃気楼で、現実にはそこにない、だけれど、確実に目撃されている光景なのよ。誰がそこにないって言える?わたしはフィヒテくらいしか哲学者なんて知らないけれど、アラヤシキでも花屋敷でもどうでもいいわ、それはそこにあったのよ。世界の終わり、ってものらしき口がぽっかりと開いて。それはとても恐ろしいことで、お母さんに電話したくなったわ。気がついたら息を止めていたの。緑の獣、いえ、トカゲだったかしら。トマトの色は赤で色彩ばかりがテーブルに散乱していて最後の晩餐のようだったことをおぼえているわ。クリスの友人の名前はバカラだったかしら、いやアラブ系の名前でもっとコーランか何かにでてきそうな厳粛な発音だった。とにかく、その友人は菩提樹に近づいてみたの。もちろん、蜃気楼は近づいてもどんどん遠ざかっていつかは消えてなくなるものでしょう?菩提樹はたしかに消えてなくなったの。消滅よ、ジ・エンド。だけれど、そのトカゲだけは残っていたの。確かに、菩提樹に絡んでいた一匹まで!彼は恐ろしくなってその場でおしっこをしてしまったわ。あなた、ねえ、あなた、この恐ろしさがわかる? 現実と非現実の境界が曖昧になってしまったのよ! どんな資産家だって、実業家だって、女優だって、石油王だって、プリンセスだって、こんな恐ろしいこと考えたかしら? もっともっと話したいけれど、とにかく休むことが先決だという気がしてきたわ。あなたも一人で大変だったでしょう? 死ぬほど寝てやりたい!だって本当に恐ろしかったのだもの。他人の思考に入り込むなんてもう一生、体験したくないわ。それが一番の方法よ、きっと。作戦をたてて一日を新鮮なものに入れ替えてしまうの。巧妙に、現実が気づかないようにそっとね。誰も疑ったりしないわ。それが唯一の真実なのだから。さあ、ベッドにのせている足をどけてわたしに場所を与えて、お願いよ、お願い。戦争ってきっとこのようなものなんだわ!
]]>
前のページからの続き2
http://nautilus.exblog.jp/1492836/
2004-12-22T20:34:32+09:00
2004-12-22T20:33:53+09:00
2004-12-22T20:32:45+09:00
sputnik_love
未分類
事実、今日は、今日である。事実かどうか隠蔽/確認するべくもなく、そうであるべきなのだ。小田山ユウセイはカフェで一杯のアメリカン・エスプレッソを飲んでいた。エスプレッソの中には緑色のトカゲがはいっていた。まるでアリゾナの砂漠から秘密を教えるためにやってきたようだった。カップより大きな彼、がどうやってそこにはいっていたかは謎だった。ユウセイが瞬きした瞬間、彼は消えさった。かわりに、一人の女性が彼/ユウセイの隣に座った。―おじゃましてもいいでしょうか? マグリットの絵画より遠近法の狂った風景だった。砂漠の中の嵐か薔薇だった。女性は赤い口紅と黒い帽子にベールで顔全体を覆っていた。ロットワイラーが通りから二人の挙動を見ていた。
―もしもし、もしもし、わたくしの話しを聞いていただけるでしょうか?それはとても悪魔のような事態なのです。死んでも、とりかえしがつかなくなるような恐ろしい出来事なのです。
―わたしには一人の子供がいました。子供には顔がなく、わたしは何かの重大な間違いではないかと思いました。悲鳴に近い感情が心臓の中に血液のように流れ込みました。顔は宇宙そのもので、彗星や惑星が周回していました。彗星も、周回を続けていたのです。ワグナーの音楽とよく似ていました。そつなく美しいのです。しかし同時に人工的で、おぞましい気がしました。全ては予定調和だったのです。誰が、何をしようとも、あらかじめヨハネか誰かに予言された完璧な世界だったのです。わたしは完璧の一部を創造しました。つまり、世界の一部を創造したのです。完璧、とは世界と同意語です。世界は全てを包括するので損傷することがありません。よって、わたしの子供はすでに死んでいたのです。どうして、どうしてそんなことが許されるでしょう?
ユウセイは、悪いですけれど、僕は今、忙しいのです。と答えた。彼女に思考は伝わらなかった。タイジから携帯メールが届いた。今、どこにいるんだ? ユウセイはグロサリーで野菜を選んでいる。野菜は赤や青や緑や黄色や狂ったような色だった。とまらない色彩の氾濫はユウセイの組織だった。満足は怠慢の過剰により氾濫し、インタビューは情報を求め続けていた。変化は同時に、相似の波形を形成していた。カーボンファイバーや遠心分離機が転がっていた。腐食をもうすでにはじめている。赤い性感帯が彼女の股についていた。汎用する快感が遅延なく訪れる。やってしまえ!とTVのリポーターが叫んだ。先に僕が眠ろう。タイジはパインアップルを食べ、チョコレートを食べた。味覚が麻痺してしまい、錯覚がフレームからあふれてしまいそうだった。理論や正誤表によってマグマのような怒りが込み上げてきた。死んでしまえ! おまえも! あいつも!
ステルス機が上空を飛んだ。アラスカの海洋は光のカテドラルを反映した。重油のような影ができていた。FREE AS BIRDS 権力の輪郭は鳥のそれと間違えそうだった。君は戻ってくる?オレンジジュースの壜が路上に転がっていた。個人的憎悪と支配、民族の代表選手権、優先順位の取り違え、転換を嗜好する人々がスローモーションで立ち止まっていた。行き先は?イラクに光跡があらわれていた。ユウセイはオナニーをし、飛沫した精液をフィルムケースに入れて冷凍庫に保管した。カーペットの上はオイルでどろどろになり、どうしようもなく白い花が散乱していた。階段を駆け上がる黒い顔のない群集が信号だけを遵守して走り去っていった。肉体は重油で雨を弾き、汚れが虹をつくっていた。音は鈍足になり、時間だけが正常に過ぎ去っていた。花をもった少年が娼婦にぶつかり、貞操を失いかけていた。場所は特定されるものではなかった。スクリーミングされる基地が感染症のように広がり、ブラックホールがいたるところでひらいていた。ロットワイラーがバターライスを食べている。嘔吐をくりかえしながらユウセイの視線の先で食べていた。スタインウェイのピアノが鍵盤を磨かれていた。さっき食べなかったロブスターが意識の中で復元して弦をはさみで切った。断線したプライドが水たまりに落下して買い物袋を持った老婆を転倒させた。老婆の紙袋からは赤い血が噴出して、喜望峰を渡る船に警告を発している。ユウセイは責任が持てないことに大声で叫んでいた。いつの日か飛行機雲が落下し蜘蛛の巣にかかりスパイダーマンが助けに来てくれるといいと思った。何マイルも離れた場所から人を殺せるなんて信じられなかった。戦争は広告会社が制作する。タイジは彼女の中で射精する瞬間に保育器からだされた子供とマイケル・ジャクソンについて考えていた。平和はどこにもないように思われた。腹立たしさが肋骨まで伝わってきそうだった。
一枚の洗濯物が空中を飛んでいる。空はスカッドミサイルの発射に適したようないい天気だ。宇宙はいくつもの惑星と衛星が軌道を周回していた。ミリタリーボムが世界にはあった。地雷は今もどこかで誰かの足や生命や愛を奪っていた。高天原からの火柱が落ち、アダムはイザナミノミコトと交わっていた。NUDE、彼は急な腹痛に襲われトイレに駆け込んだ。SUBSIDIARITYの問題じゃないか?誰かが囁くような声でそう言った。僕には全体の意味は理解できない。そして、全体が何を意味するのかさえ知ることができない。権利が失われつつある。REALITYの欠如、僕には、いつも不寛容な現実性とRELATIVEに衝動の色彩を帯びた、酩酊の過失がある。そして、それらが全ての行動の原理となっている。あらゆる仮説が拮抗するところの存在、それが僕だ。光は収縮する臓物の鼓動と連結している。現実 と呼ばれるべき前世紀的な概念。透明な視線、中国女の政治的なリアリズム。無機的な香りが僕の視界からは見渡せる。人類的な決定権が、ハリウッド的なもののなかにしかなかったものが、名前はあたえられた徴<しるし>、なのだろうか。見えない部隊が決定権を行使している。人生の隙間を埋めるためにだけ存在しているのだ。僕という個人も、そして他者も。僕が明確に存在する限り、自身の本質の蒸留である他者は存在し続ける。アメリカという明確な定義のない国が、ある意味それは国家ですらなく、プロパガンダの名称、いや、熱狂的教義の変質と言うべき有様かも知れない。明確の定義のない敵と戦うことは避けねばなるまい。自慰行為と排泄の関係、聖域なき侵略、と僕は付け加えてみた。あらゆる経緯を得て、巧妙に、綿密に・・
瞼の厚みは食指を動かして事物からの信号を受け取る。閉じたことに附随して、より明確になったオブジェとしての、あるいは単体としての肉体が、感覚器としての機能を十全に働かせはじめる。僕はある種の批判を必要としていた。一筋の蛍光灯の光の列が、無尽蔵に何かを照らしている。法門無尽誓願知
―もしもし、大丈夫ですか?
ユウセイは自問する境界に自己を置いた。そこはまぎれもなくトイレで、ここから一生でなくてよければどんなにか楽だろうと思われた。しかし、いずれ誰かが来てドアを破壊するだろう。外部はけっして彼を放置しないだろう。全ては邪魔であり、味方にするしかないのだ。世界との和解、妄想との決別に見える和解、朝と夜との和解、フェミニズムとダンディズムは関係なく、とにかく二項対立の図式の削除と排除、彼は手を洗い、もっとも恐れている世界に再びランディングした。
]]>
自殺をする前の1週間 (第5回 HeartLand編 つづき)
http://nautilus.exblog.jp/1492734/
2004-12-22T20:22:49+09:00
2004-12-22T20:51:55+09:00
2004-12-22T20:21:01+09:00
sputnik_love
未分類
最近、はじめて出会った人から オイスター知ってるよ、とか、お気に入りに入ってた、とか言われることもでてきました。顔をミクシイでだしていて、オイスターのことも書いているからだね。きっと・・ こっちで顔出してなくてよかったです。はい。
ずっとさぼりーまん(本当の仕事は 自殺をというよりも過労死するほどがんばっているから、ここではブログのこと)していたので、アクセス数落ちたかと思いきや、定着した数字がでているんです。なんか不思議、こないだなんかオイスターで200以上でてたし、(2ch被爆疑惑)普段でも60~80でています。 →これの何がおもしろいの?
で、年内に第7回全部終えなくてはいけないので、(だって自分で約束したんだし) この回はさーっと素通りします。なんだそれ、とか言わないで。本当は最終回もある人物に書いてもらおうと(俺のかわりに)してたんだけど、いろいろあって、結局自分で書くことになりました。
まあ、以前、(1999年頃)、誰かと対談風にしたり、書簡(メール)公開したり、変わりに書いてもらったり、はいろいろしてもらったこともあるので、まあ、いいかな、仕方ないかな、というところです。
そう、人間は複雑です。
今回は ちょっと昔 といっても9.11の時 に書いた駄文で許してください。
ディア フォロン
小田山ユウセイは埼玉県から東京都内に電車がはいったあたりで神の声をきいたと確信した。戦場からの手紙であるという前置きは、神のもっともらしい冗談である気がした。ウォークマンにはバーバーという映画のサントラを入れていた。車両には彼が神の啓示を受けたという動揺は伝わらず、夏の日差しの中、気だるい冷房に震える客がいた。ユウセイはプールに行く途中で、もっとも神に近い神宮プールで泳ぐ予定だった。偶然か必然か、彼は頭の中で反芻し、携帯電話で待ち合わせているタイジに少し遅れることを報告した。水着はいつも二枚持つことにしている。その時の気分もあるだろうし、相手が忘れた時に役立つからだ。まったく同じ理由で、いくつかの背反する信念を共有することもあったが、今回の啓示が彼にとって着脱可能な、共有できる事実かどうか神経を逆なでするくらいに不愉快な難問になる予感がした。
タイジはプールがある国立競技場の駅でタイムの誌面を丸めながら立っていた。短い髪型に、筋肉質な肩だ。ユウセイは声をかけ、まるで何かの物語のはじまりみたいだと思った。二人は熱く焼けたアスファルトの道を歩き、肯定的に蒸気する汗を拭った。入場チケットを買い、水着に着替え、ナイロンにドンキホーテの文庫本と五百円程度の硬貨を入れ、シャワーを浴びた後、雛壇のようになった観客席に上った。大きめのタオルを敷き、熱くなった座席に背中が焼けないようにした。誰彼なく泳ぎ、騒ぎ、眠っていた。向かいを通るJRがときおり耳朶を擽って消えていった。音は心地よく、皮膚の一枚一枚が剥がれ、空気が透過するようだった。出来事はいつでも彼の側にあった。葡萄のように球状に個別に存在し、根幹は主体にあった。変容はなぜ起こるのだろうか、仏教的でもいいが、衒学的なこたえがほしかった。ユウセイはタイジの乳首が隣の人の顔を覆い尽くすのを見ていた。時間はここにいる人の数、流れ、よって記憶は生成されていた。プールは反射し、気温は頂点に向けてあがり続けていた。電車は走り、沢山の人達がどこかに向かっていた。二人はベンチで横になっていた。
―あら、神経がやられているのね
五才くらいの女の子が人形相手にしゃべっていた。ドラマか何かの見過ぎだろう。それにしてもアキラにでてくる子供に似ている。ポカホンタスの何かにも似ていた。ユウセイは切れ目のない音楽をきいているような感覚に昨日の薬が効いているのかと恐怖に震えた。タイジは不思議の国のアリスみたいな顔をした。フルハウスでもきめたような目でユウセイを見つめ、近隣でおこった火事とドラッグクイーンのレースの話をした。広大な大陸のカリフォルニアの路上でヒールが過去の嘲笑を踏み飛ばしているのだ。ユウセイは思った。インドには何がある?アメリカと同じ核がある。迷いは真実だった。脅威の反撥と乱交癖、乱交癖は帝国主義の病気、笑い飛ばす行為と情熱に誰が賛同する?力強い呼吸は故郷と分裂の分子的飽和。誰が、星条旗に期待をする。軽蔑と同化の境界、世界が火事になっても笑う。タイジは読んでいた本の行間にこうした秘密のメッセージを発見し、現実と呼ばれるものの不定さと、自分勝手な陶酔に反省するべきだと思った。歌を自由に歌うことと表現行為への吐き気が主張を億劫にさせていたがユウセイの沈黙に、発言以上の声を聴いたので音楽に身をのせて宙に浮いた。
地球儀が落ちてきた。それは子供のビーチボール、ただのボールだった。ボールは転がり、どんどん大きくなる。世界はころがり、はてしなく広がり、フェリーにのる。海をわたり、世界はちいさくなり、やがて消滅する。ユウセイはその世界にいた。タイジの視点は無限に拡大し、ユウセイを吸引する。沖にはブイが浮いている。浮いているのはタイジ自身だ。肋骨が魚の肺にささり、棘は薔薇の実に永遠を獲得する。美は暴力だ。暴力!タイジがはじめて暴力を経験したのは年上の彼女の悪戯だった。彼女はうちつける鏡を破砕した。鏡の中にはタイジの好きな彼女がいた。彼女が彼女自身の投影を傷つける行為はタイジへの破壊行為だった。ユウセイはタイジの顔を見て笑った。サボテンは砂漠でも水分を貯蓄して生きていける。僕達もそうあるべきだ、流れる雲を見て思った。空中を泳ぐスターフィッシュのように進化しなければならなかった。足の傷を気にして歩くのをやめるなんてとてもつまらないことだった。プライオリティ、優先順位、それは仕事にではなく人生においてつかう言葉だと誰も教えてはくれなかった。B級映画のように化け物がおそってきてもみんな食われるだけの奴らだった。自ら危険なシナリオに乗っかり、単独行動をし、キッチンでバレンタインの夜に惨殺される。仲間を殺しても、観客を裏切っても、映画そのものの成立を妨げても、商業主義には同意しない。ユウセイは噛み砕いたチョコのように空中に言い放った。チョコ?タイジはソニーの看板を遠くに見つめていた。
世界があなたの側にあるなんて、誰がそう言ったの?それはあなたのオモイコミであって、誰も賛同しない、国連におけるアメリカのような立場にあなたを追い込むわ。でも、けっしてあなたは最強国ではない。どちらかと言えば貧困に喘ぐ第三世界の一部よ。その貧困は発展国の傲慢と無知によってより深刻なものになっているの。だからあなたは働くことをやめたの?だから、そんなに無口に足をなげだしているの?難解であるがゆえに、単純さに気づいたのね。良い傾向と呼ぶべきかしら、たとえわたしがあなたの声でも、ちゃんと聴いてくれる?資本主義と国家主義が結びつき、グローバル化とアメリカナイズや帝国主義がむすびついた世界に毒されたわたし自身の声を。そんなこと言って欲しいんでしょ、富と支配力が。日本だってフランスだって、イギリスだって同じだったじゃない。いまさら言い訳は卑怯よ。誰が一番か、なんてくだらない話、もうおわりにしましょう。
ユウセイは部屋の明かりを消し、プールでタイジと話した一部始終を思い出していた。彼とタイジは一枚のコインの裏表だった。どちらが表かは状況と判断によってかわっていた。クロールの手のどちらが先に前に出るかの違いだった。たいした違いはなかった。キューバやソビエト連邦に強い憧れを抱いていた。政治犯的な思想に溺れてみたかった。リアリティの消滅が懐古的な回想を促し、歴史の追悼を再確認させないでいた。サンフランシスコ、ニューヨーク、ワシントンに核ミサイルを!声高に叫ぶ黒いベールの列、ゲイも黒人もアラブもアジアもヨーロッパもバカにしてきたアメリカ!でも、彼らもアメリカにいる、ではあの国家の正体は何なのだ! 自虐的なモンスター? 制御のきかない殺人マシーン? 民主主義ではなくて白人主義、 アングロサクソン主義な国家主義? ユウセイはポテトチップを放り上げて口に落しこんだ。サワーソルトの味がした。はじめてマクドナルドを食べた日、父と母はファックしていた。インドの核実験みたいなありさまだった。ポパイがほうれん草を食べ、オリーブ・オイルがヒーヒー声をあげていた。ユウセイが初オナニーを達成した瞬間だった。これから快楽を追求しはじめる最初の突破口だった。彼がケツの穴にまで快楽をおぼえるまで、跳躍地点から約三m、巨人の一歩程度の歴史を必要とした。巨人は動きつづけていた。遠い楽天地を求めて?何かを探して?何かを殺戮の晩餐にのせるため?巨人のあとは大きな凸凹が生まれていた。誰も処理できない凸凹を丁寧に避けながら歩いてきた。ユウセイは転移する思考に歯止めをかけることを知らなかった。サンチョパンサ、行くぞ!辺りに夕闇が迫っていた。水中に顔を埋める。分裂しそうな肉体に水圧がかかっていた。
ユウセイはダッシュボード・コンフェッショナルのアルバムを聴いて、まだ休暇中の学校の試験のことを考えた。いや、神の声のことを考えた。タイジはウィリアム・ブレイクみたいな詩でも書けよと言ったが、それには違った才能が必要だった。お腹がすいていたのでサンドイッチをつくった。セサミバンズにスライスしたトマトとチーズをはさみ、もう一枚には、アボガドと海老をマヨネーズであえてはさむ、本当はクレイフィッシュがよかったのだが、そんなものは当然、冷蔵庫にはなかった。代用できるものがあるのなら、なんでも代用してしまえばよかった。本当にほしいものを探しているうちに、結局、何も見つからずにほしくなくなってしまうよりはマシなのだ。ユウセイは部屋に戻って静かに鍵をかけた。まるでマルセイユの娼婦みたいだった。彼は東京裁判の資料を集めていた。本棚には消えてしまった時代の一端を象徴的に示すかのように空洞があいていた。永遠に同じところをまわりながら少しづつ軌道をそれて行く衛星みたいに、自由は経済力に比例して保証され、平和は絶対的武力によって守られていた。サンドイッチはアボガドが抜け落ちてしまい、憂鬱なレジュメのようにくたびれていた。もう片方のトマトを指でつまみ、所定の位置に戻してから持ち上げて口に入れた。少しすっぱい感じがした。酸味は一瞬にして舌に広がり、新鮮さを感じさせた。ビールが欲しくなったが、あいにく冷蔵庫にはなかったので買いに行くことにした。廃棄自転車の山で、「家」とわずかながら認識できる建築物がつくられている場所の傍を通り、中に誰かがいることに気がついた。空き地で、いつも無人だった場所に、何者かが侵入しているのは異様な光景だった。住人かも知れないし、区の整理係かも知れない。トイレも玄関もないような場所を住居、と呼べるのかどうかはしばらくの間、疑問だったが、それらはやはり、どうでもいいことだった。
]]>
自殺をする前の1週間 (第5回 HeartLand編 include osaka EX編)
http://nautilus.exblog.jp/871705/
2004-11-07T01:00:27+09:00
2004-11-10T18:51:32+09:00
2004-11-07T00:59:21+09:00
sputnik_love
未分類
【OSAKA EX編】
でだ、北欧館をでた俺は最後にやった彼を見送り、Hに連絡して(※Hの彼氏がここをみているらしいので世の中は狭い・・)なんとなくセックスができて堂山なんか行かなくてもいい気分になった俺を叱咤してEXPLOSIONに行くと言い張るH、につきそいEXに。途中、一昨日のお風呂で話した人たちもきていて、服を脱ぐとディスカウントなのでどうするか話し合ったりしました。当日、さらに500円引きが決まったらしく、当初予定の1000円引きではいれるらしい。んなわけでせこい大阪人は見逃しません。脱ぐ脱ぐ、というわけで俺も恥はかき捨てなので上半身裸で入場しました。
5年もたてば大阪と言えども知らないやつがほとんど。(みんなBLOGからMIXI行ったみたいに、あの頃のやつらは大阪から東京にでたもんね)そこそこ新鮮でした。
深夜になり、三島☆ど根性のすけさんと、あと誰だっけ、名前忘れちゃった・・が登場し、ヒートアップするEX内。ほとんど全員裸という異常な空間にマッチョな二人があらわれました。
(はっきり言ってマッハより全然リップサービスいいし(でも好きだけど、そんな態度じゃいつかカルバンクラインのマーキーマイクみたいになるぞ。でもマーキー、カルバンクラインのモデル降板後、見事に俳優復帰したけど)、ずっと紳士的で目がハートになりました。じゃんけんで三島選手のタオルとかユニフォームもらえたんだけど、けっこういいとこまでじゃんけん勝って、ステージにあがっちゃいました。東京だったらできなかったと思います。裸でステージなんてありない。Hにも相当言われました。なんだったかな、恥知らず、的なことをw Hの彼氏くん、見ていたら殴っといてくれたまえ!)
あとでTシャツ買ってサインと握手と記念写真してもらいました。前の回の写真、三島選手です。横に自分とかも写ってんだけどはすかしいから削除)
まあ、そんなこんなで帰りはまたハードゲイなネーミング の宮本むなしで飯食ってHの部屋に帰りました。そしてHとセックスしました・・というのは嘘だからね、彼氏くん。
ちょっと軽く流しましたが、すんごく楽しみました。しばらくは三島選手の夢みてた。はは・・ では、第5回 HeartLand編 いきます。
【自殺をする前の1週間 第5回 HeartLand編】
ますはお便りコーナー、(あったのかそんなもん) メールでいただきました。いつも見てくださっているということなんですが、ここのBLOGに辿り着いた経緯にちょっとびっくりしました。『オイスターボーイ』、でググッて、一番上に表示されたからだそうです。実はここの本店である『オイスターボーイの逆襲』、のネーミングにはいくつかの謎があります。あまり言及はしないのですが、一つを公開すると、ティムバートン作 オイスターボーイの憂鬱な死という絵本が関係しています。通常、アマゾンとかの紹介ページが検索結果の1番にくるのですが、瞬間的に1000アクセスくらいでていた僕のBLOGがTOPに表示されていたのです。(今は2.3番目にでます)なんだか電話リクエストで松田聖子が瞬間的にマドンナを抜いた時みたいでちょっぴりドキドキしましたが、僕も本家オイスターLOVERなので今はもとに戻って安心です。その方も本当はその絵本を探していたそうで、皆さんもよかったら読んでみてください。ティムバートン、らしい絵本だと思います。決して子供には意味がわかりません。たぶん・・
えっと、途中なのですが、今日はここまでにします。またあとでかなり書きますが、眠たいからもう帰ります。逆襲、のほうのMIXIダイジェストも暇があったらみてってください。
]]>
自殺をする前の1週間 (第4回 プライベートマイ大阪 part2 大阪~神戸へ そして北欧館編)
http://nautilus.exblog.jp/340641/
2004-09-24T19:30:05+09:00
2004-09-25T21:36:49+09:00
2004-09-24T19:30:05+09:00
sputnik_love
未分類
朝起きて京都の平安神宮の庭園公開に行くか神戸でアメフトを見るか迷った。そのまま昨日の夜も行ったハードコア な店名の宮本むなしで同じものを食う。俺はいっつも気に入るとそればかり飽きるまで食いつづけてしまう。こういう癖、って他のいろんなところにもでてしまう。でも最近はそもそも飽きるような薄っぺらいものを好きにはならないし、スタンダードに自分の生活の一部になってしまうような愛し方ができるようになってきた。阪急の駅で路線図を眺めていて、(見なくてもわかるのだが)やっぱり神戸にしようと決めた。京都は1日でまわるにはボリュームがありすぎるし、何かと金がかかるからだ。阪急神戸線の特急に乗る。途中、母校が窓外に見える。普通に乗り換え、王子公園前で降りるとスタジアムは目前だ。ゲートでアメフト部員からチケットを買い、中に入る。(関東では最近気を利かせたつもりか女性がチケット売ったり案内をやっているが、ゲイの俺からするとありがた迷惑だ・・前のほうがよかった)
まだ近大VS関大の第4Q、俺はいつも完全な一試合と、その前後の2Qか1Q分を見るのが好きだからちょうど良かった。周囲にも学生がたくさんいて、久々の神戸の空と、関西弁のイケメンに囲まれてご機嫌だ。 そして試合は関大の勝利ですぐに関学VS同志社の試合の準備がすすめられる。俺は何気におしっこをしにトイレに行ったのだが、ここも選手トイレと一般トイレは共用で、試合前の選手がたくさんいた。もちろん選手を先に通してあげる。こと、神戸・阪神間において、関学の選手は特別な存在だ。俺がまだ大学生だったころ、阪神・淡路大震災があって多くの人が負傷・死傷した。それは死者だけでも5000人を越す大災害だった。その状況下できっと満足な練習もできなかった関学の肩には神戸・阪神間の大きな期待、あるいは象徴としての何らかの希望を背負っていた。(関西におけるアメフトは、関東におけるラグビー並に人気があるんだ)たしかその時の関学には、今もTBSを電撃退社し、アメフトに復帰した有馬選手もいたように思う。僕も震災によって大打撃を負っていた時期だけに、そのアメフト、というスポーツによって何かをはげまされていたし、そのような困難な状況の中、リーグ戦を闘い抜く関学にわずかながらの希望を寄せていた。きっと、皆同じような気持ちだっただろう。1997年、甲子園スタジアム、決勝、空は深く澄み渡り、真冬のフィールドに選手達の激しいぶつかりあいがくりひろげられていた。
試合終了、5秒前。関学VS法政、7点差(1タッチダウン+TFP差)で法政有利、誰もが関学の敗退を予期した時だった。ロングゲインのタッチダウン!TFPの追加点、会場の誰もが歓声と言うよりは悲鳴を上げた。俺もまわりも総立ちで、世界の中心で愛を叫んだ獣・ハーランエリスン著SF(こっちがエヴァでもオマージュを捧げられたほんまもんだからね)、の冒頭みたいに気違いがそこにいたら銃で射殺されかねないくらい皆立ち上がって大腕を振っていた。後に、あるおばあさんから関学宛に1通の手紙が届いた。「あなた達は本当によくがんばりましたね。わたしは体が弱くて会場まで観に行くことができませんでした。でも、TVからあなた達の姿を観て一生懸命応援していました。この地域の人達は地震でみんなとても辛い毎日を送っています。わたし達はあなた方に生きていく元気と、とても大きなことを教えてもらいました。それは、決して負けないことです。大切なことは、勝つことではなくて、負けずに、前に進んで行く、ということです」 (文章は自分の記憶中の意訳になっています。原文は下から)
原文
第52回(1997年)甲子園ボウルの記録
関学はその後、コイントスで同点優勝した法政にライスボウルの出場権を譲りました。本当はライスボウルに行きたかったかも知れません。あるいは、コイントスも含めて勝負だったかも知れません。でも、彼らは誰にも負けていなかった。残り5秒でも決してあきらめなかった。背負っていた期待も、ハンディキャップも大きかった。でも、彼らの逆襲は5秒前からはじまったのです。戦いは最後の5分間だ 、とナポレオンはいいました。
僕が、今でもアメフトが好きで、関学だけは特別なヒーローだと思っている理由です。昨年は関学でとてもかなしい事故がありましたが、平群くんの夢を叶える意味でも、王者復活を果たし、是非、ライスでまたあの勇姿を見れることを願っているし、願うだけじゃなくて、積極的に応援します。
さて、話を2004年の会場に戻すと、トイレですれ違う選手達、みんなかっこいいし、パンツの紐結びながらアンダーの透けたスパッツででてくるの、ドキドキすんだよなー・・ で話がちょっと緩んだところで、いったんおきます。
(上記、試合や選手の記述について、僕の記憶が混同されている可能性があります。ただ、僕が覚えているあの日のすばらしい試合は記述の通りです。事実は人それぞれ違います。あえて客観的なデータを求める方は、関学やその他のサイトからつかんでみてください。)
【北欧館】
アメフト観戦の後、懐かしい三宮~元町高架下でいろいろ服を見てまわり(やっぱ神戸って東京とは路線の違った服飾文化、ってあるよね。大阪もだけど、着ている服や売っている服が、良い意味で独特なんだ) まだ少し時間のある俺はテニス中のHにもすすめられハッテン場に。北欧館はずいぶんと昔に行ったことがあるけれど、まだ改装前だったのでお年寄りの専用サウナみたいなところだった。なんでも今は24みたいになって、ブルーゾーンとかっていう若い人専用のエリアまでできているんだそうな。んなわけで、再び梅田に向かい、北欧館にチェックイン。(途中、エストワンとか、ジョイントがまだあるのにびっくり)着替えが1枚足りなかったのでGAPでセールの紺ポロ購入、こう言うとき、GAPは便利だ。ユニクロ、GAPとも一時期のダメなデザイン、ロゴの協調路線が終息し、またシンプルでスタンダードな良品を安く、の原点回帰がされているから、使いやすい。無印はフェミニンになりすぎたし、洗濯をして一番ぼろぼろになるのはここだ。なんかいっこを他と違ったアイテムにして、あとは全部ユニクロ、GAPでも俺はかまわない、というか、そういうのが好きだ。今やアバクロもGAPとポテンシャルは一緒やん(特にゲイなんかみんな持っているし)!?
で、GAPのまあまあタイプの店員さんにすぐ着るからタグとってもらったんだけど、レジで着替えるのだと思われて脱いだ服、今袋にいれますよ、って言われて、「ここでは脱げないです、w」とこたえる俺、店員さんも笑って「そうですよねw トイレかどこかでゆっくり着替えますよね」なんて会話を。でもガタイのよい兄貴やもしかしたらワイルドなアメリカ人とかは着替えちゃうのかな?と思いました。それか大阪人。
まあ、よく考えればこの後、俺は、HEP5のGAPよりももっとこっぱずかしい場所で裸になってしまうのだが、まずは北欧館の話。ウブなこみたいにシステムがよくわからず(そりゃそうだ、普段24だっていかないもの)、入口で何をどうすればいいのか質問する俺、微妙に年齢別に設定されたチケットを自販機で買い、カウンターに。中は確かに昔よりも広く綺麗めに。よくゲイサイトの掲示板なんかでも見かけるサイトオーナーさんと何度も目があい、なんとなくお互いにお互いの顔をこのブログとかで知っていそうな空気。(ちょっとでも顔出すとこういう弊害があります・・ この人とは後でまた別な場所で会ったりした)
でここはそんなに深く書いてもしょうがないので結果から先に。2人やりました。今年やった人数2人→4人に、なんかダブルチャンスでポイント溜まったみたいでうれしいです。んでもね、俺ウケなんだけど(タチもそれなりにすきなんだけど、リバって言葉はあまり好きではないのでウケでいい)みんな積極的にケツとか乳首さわってくるからタチかと思いきや、ウケなんだよねー・・だから俺がタチをすることに。これはね、ただの待ち子の東京のウケ(俺含む)に言いたい、動くウケになりなさい!それも寝ているタチのちんこだけ勃たせて馬乗りになるようなんじゃなくて、俺みたいなウケでもタチをしてやっかなー、と思わせるくらいかわいくて超積極的なウケになりなさい。動くウケ、って動くゲイとレズビアンのアカーみたいだけど、ハッテン場きてやることはきまってるわけだしね。まあ自戒をこめつつ。
(もうちょこっと書くと、一人目の人とはあまり相性が良くなくて、呼吸とか間の取り方があわなかった。すごいマッチョなんだけど、ハッテン場で望むべき相手ではない気がした。そして二人目の彼とはなんだかとても呼吸があい、キスがとても吸いつくようで何度もしてしまった。キスがあうのはいい。)
で、予定よりも長居してしまった俺は(そんな2人もやってるから) 入口で待っていてくれたさっきやった2人目を駅まで見送り、Hに連絡をとりました。(ハッテン場でやった相手に待たれたのはじめてかも。自分は待ってくれていること自体知らずにのんびりでてきたのでとても申し訳ない気が・・お詫びにジュースあげました) ここから、EXPLOSION(上半身裸:ガタイ戦)に直行です。三島☆ド根性ノ助に会いに行くぜ。
part3 EXPLOSION編 につづく]]>
自殺をする前の1週間 (第4回 プライベートマイ大阪 part1 太陽の塔・スパワールド編)
http://nautilus.exblog.jp/309717/
2004-09-21T01:01:59+09:00
2004-09-21T23:34:35+09:00
2004-09-21T01:01:59+09:00
sputnik_love
未分類
AM10:00 起床
前の日にちょっと夜更かししたけれど、ちゃんと起きれた自分。鞄の中に着替えとかギュウギュウに詰め込んで、Tシャツとかも1日分多めに入れた。(お色直し仕様) バスは11:40、新宿発-梅田・桜橋口行 、ちょっとそこまで、ってくらい気軽な軽装でJRに乗って新宿に向かいました。
AM11:00 新宿
少し早くついてしまいました。バス乗り場の近くのユニクロで下着を買って、コンビニでおにぎり一個とジュース類、それから退屈しないようにNEWSWEEKを買いました。(あとでおにぎり一個しか買わなかったことを後悔、いやー、腹減ったよ)
AM11:40 バス乗り場
美里のサマータイムブルースがかかっている。 サマータイムブルース、サマータイムブルース、精一杯強がってみても 黒人のバックパッカーと、多くの学生らしき旅行者がバスの到着を待っている。自分もベンチに座って待っていると、ここが東京ではないような気がしてくる。だんだん、いつも見慣れている風景から遠ざかりつつあることがわかる。いつも通り過ぎているバス停、はじめて座るベンチ、とくにたいした旅行ではないが、懐かしい古巣への5年ぶりの帰省、ちょっとだけわくわくする。はじめて一人暮らしをしたのも、彼氏ができたのも、ゲイの友人をつくったのも、自炊をしたのも、ヤリ部屋にいったのも、上半身裸で踊ったのも、飲みすぎて意識を失くしたのも、男泣きしたのも、ぜんぶ、ぜんぶ大阪。だからきっと元気がでる。今の東京の何倍も楽しかったり辛かったりするアップダウンを繰り返し味わったとこやし、古い友人もいる。
プライベートマイ アイダホ、って映画あるけど、俺にとっては京阪神、がその場所だ。愛媛もホンマの田舎としてあるけれど。二階建てのバスが到着し、乗客は乗り込む。自分は二階の一番前、眺めええやん、というよりはちょっと怖いでこの席、って感じだった。慣れるまですれすれのトンネルとかディズニーランドのアトラクション乗ってるみたいだった。
こっから8時間強のバスの長旅、せっかく買ったNEWSWEEKも速読で秒殺され、はやくも退屈な自分、OPERA搭載のPHSは使いすぎてバッテリーなくなると困るので、控えめに。そんな矢先、髭の部屋をみてメールをくれていた年下のイケメンくんに返信をしておくことに。(しかしこっから話が盛り上がって大阪につくまでメールでチャット状態だった! アシュケナージュや、ショスタコーウィチの話題とか *おかげで退屈しなかったよー。)
PM 16:30 バス車中
トイレに行って頭を打つ。何度かサービスエリアにも停車するが、東京を抜けるまでの渋滞のせいで遅れがでているのでまあまあ慌しい。これもバスならではのおもしろさか。
PM 21:00 梅田到着
京都を超え、千里に近づくとまぶしいあの太陽の塔が!やがて見慣れた江坂の風景、御堂筋線の駅のホーム、そして地下鉄の線路とバスが並走しはじめる頃にはテンションも加速しageage!!淀川を渡る頃には失心しそうなくらい興奮して頭クラクラしていました。マイホームタウン大阪!わが故郷!約1時間遅れで大阪・梅田に到着、10年来の腐れ縁Hに連絡し、とっとと迎えにこいと命令する。(てか、千里からもうつくってメールしたのになんで部屋にいんだよ!)この2日間はこいつの部屋に泊めてもらうのだ。
待ち合わせは?と聞くと 「中二階で」 、とのありがたいお言葉。発展場じゃねえかよ!と思いきや、駅の改装でゲイの溜まり場じゃなくなったらしい。昔はよくここでいろんな人と知り合ったもんだ。三国のおばはん、って若い子をくっつけるホモの人もいたが、どこに行ってしまったんだろう?と少し回顧しつつ、とりあえず梅田の待ち合わせの名所(新宿でいうアルタ前)阪急構内のBIGMAN、で立ち待ち。(つまり中二階の下)
やがてHはアバクロにユニクロという絶妙の組み合わせでのこのことやってきた。(こんなふうに書くとかっこわるそうだけど、こいつのことよく知ってるから書きにくいなあ・・ ま、もてるやつなんですわ。これは俺も不思議なんだけど、イカホモがっちり短髪に何故か自分以外の人には見えるらしい。この証拠はすぐ後に行ったスパワールド 世界の温泉でも)
でHと会い、しゃべくり、完全にはしゃぎ関西弁に戻る自分、派手な塗装の地下鉄やら、東京と比べ、意外なほどに変わっていない大阪の街にうれしくってしょうがない、完璧に痛い子です。御堂筋線に乗り、すぐにスパワールドに!今日はアジアゾーンが男風呂、ということでがっかりしているH、(ここは毎月男風呂と女風呂でアジアとヨーロッパゾーンが入れ替わる仕組み)僕も何故か行くといつもアジアの時でヨーロッパにはいったことがない。でも、アジアはアジアですごくいいんだけどね。おすすめはアジアだとインディアと檜風呂、これがすっごく気持ちよくってさ、他も全部すごいんだけど、お風呂のテーマパーク、って感じで、東京でこれに匹敵するスパはないね。これだけのために大阪に行っても損はしないと思うし、これだけの設備で9月はずっと1000円均一なんだ。すげーぜ大阪!
で、ここのお風呂にはいっていると、Hの友人W(てきとーにつけた)と遭遇、すっごくかっこかわいいのに関西弁のおばちゃんしゃべり、それがますますいいんだよねー。で、Wの友人I(てきとー)も一緒に入っていて、Hにとっても気がありそう。昔からHのファンだった、と、突然気違い沙汰としか思えないことを言いだしてしまう。気を利かして体を洗いにでていくことにする・・(まあ、エクスプロージョン、明日行くかどうかなんて4人で話したりなんかしました。上半身脱ぐと安くなるからどうするか?とか、 ・・大阪人はせこいからきっと脱ぎます)
んで体を洗っていると、なんだかかっこいい人の体を洗っているでぶぽっちゃりした人とやたらと目があう、うーん、ノンケとゲイの職場仲間できているのかな?と思いつつ、しばらくいろんな湯を放浪すると、Hが俺を探している。んで声をかけ、俺は塩サウナで汗を流すことにする。(ノンケだろうけど、いい具合にしまったマッチョで大学生くらいの奴が数人いたの、イケたなあ)
Hは、あのでぶぽっちゃりがイケるかも、ということでふーんって感じだったんだけど、なんとね、俺が風呂から出て着替えていると、メモを渡しにきたんだよね。Hに渡してくれ、ってことらしい。(一緒にいたのは彼氏なんだってー)何故、Hのようなリブ育ちオネエがいけてるイカホモがっちり短髪扱いを受けるのか?本当に世界って怖い、まあいいや。
で、風呂はいって、終電も近いのでHの最寄駅まで地下鉄→阪急で帰り、宮本むなし、ってパンクな名前の めしや丼 関西版 で飯食って寝ました。実は宮本むなし、大阪ですごい勢いで増殖中で、梅田近辺だけでも4件もあった。んでめしや丼よりうまいし、ご飯も同じようにお代わり自由ですごくいい。ネーミングが意味不明だけど、大阪滞在中、同じメニュー(バランス定食なるもの :じゃこご飯、出汁巻き、味噌汁、にがり豆腐、切干大根、ひじき、みたいな健康食セット)を食いに合計3回も行きました。
なんか東京に帰ってから仕事が山積していて、思うような書き方できなかったんだけど、続きの2日目はしっかりと書きます。うーん、忙しい中、無理して書いたからなんかつまらん。でもまあいいや。温泉はとっても気持ちよかったし、夜はHの部屋で長々と話たりしました。PM21:00からの大阪初日、まあこんなところで。 【2日目: 北欧館 エクスプロージョン編 は後日、今度はしっかりと書いて更新します】
]]>
One week before committing suicide (Three)
http://nautilus.exblog.jp/230767/
2004-09-11T00:02:59+09:00
2004-10-08T22:14:55+09:00
2004-09-11T00:02:59+09:00
sputnik_love
未分類
仕事の後、ネクタイはずして書いています。まだ冷たいビールも温かいシャワーも浴びていません。とにかく仕事が忙しい、これは大変です。
はい、髭ライブラリに載せました。MNJはあったけどここははじめてです。アクセス数はMNJの時と同じか、それ以上、ただメールは現在のところ2通しかいただいていないのと、ウイルスメールがほとんどこないのが不思議です。
これは何故なのでしょう? 確かに画像は以前の詐欺くさいものと違って目はしかめてるけど普通に近い写り方。募集内容は特殊だけど、3ヶ月前のMNJの時ほど生意気でもない。・・髭が甘かったのか。もっと伸びているほうがよかったのかな。汗
だいたいの数字で傾向がつかめました。髭の部屋のアクセス数、1日5000~6000人、うち髭ライブラリ閲覧者が何人かはわからないけれど、ほぼ全員のお目当てがそれとして、俺のブログのリンクをクリックした数、約7人に1人、つまり、1日に800人近くがアクセスしている。(毎度のことながら中身がつまんないのですぐ下がると思うけど)
で、クリックする理由としては、写真、しかないようねえ・・ だって、URLだけのっけた時はほとんどアクセスないもん。とすると、髭の部屋を訪れたゲイの14%が、俺の顔なりなんなりに興味を示した、ということになる。
これは喜ぶべきことなのだろうか?寂しい結果なのだろうか?
そしてオイスターにアクセスした人の約10%がここ、Unbloggedまでたどりついている。これは予想よりも少ない結果だった。つまり、オイスターにアクセス後、90%の人が、興味をなくしてしまっていることになる。 (あるいはプロフに直行し、画像がないので幻滅した)
※おまけで別のデータを出すと、文章中に、その話題のメインとなる何か、へのリンクを大々的に貼ると、誰のブログであれ、約30%の人がクリックする。
まあ、そんなものだ。 というわけで、このUnbloggedまで来てくれて、この文章を読んでくれている皆さん!僕はあなた達に向けてここでは話します。ちょっとラジオみたいな感じで。全く知らない他人に向けて、少しだけ親しげに。
さて、前回のUnbloggedを更新してから、2通ほどお便りをいただきました。お1人は同年齢の方で、以前からHPなどで僕も少し知っていた方です。もうお1人は、リアルにも知っていて、でももともとがMNJで僕のBLOGをみつけてくれていて、某所で偶然会い、(某所、って暗闇じゃないからね) 自分の葉巻をみて、本人だと気づいてくれた方です。
仮に、A様、Z様、としてしまいます。(B様と書くとAの次みたいなので対極にあるZ様にします)
同年齢のA様 :>ブログ読んで、興味深かったです、
といったシンプルなお手紙で、だけどシンプルだからちょっとうれしかったです。なんて言うんだろう?おもしろかった、でも物知りですね、でもなくて、興味深かった、ってなんかうれしいです。例えば、『君とのセックス、すごくよかったよ!』 とかではなくて、『君とのセックス、とても興味深かったよ 』 と言われたらどうだろう?そっちのほうが 『ふむ、』 とちょっと自己満足に浸れてしまう。物知りだね、は、『すごいテクニシャンだね!』 と言われているみたいで、なんだかかなしくなってしまう・・かな。
そしてZ様 :>いつも見ているページのオーナーさんに出会うのは、テレビの向こうの人に出会えたようで、なんだか嬉しいです。 で、かなりアガる自分、しかし、僕がグッときた部分はここだけではない。 >直樹さんの文章は、何気ない事を書いていても、何かを批評していても、柔らかい文章だと思います。 で、心の友だと思ってしまう自分、しかしながら、一番グッ、ときたのはここではない、その次である。 >また、機会が互いを同じ場所に招いたら、ぜひ乾杯してください。 である。(勝手に引用してごめんなさい・・ダメだったら言ってね。即刻書き換えるから)
この言葉には何も制約がない。つまり、完全に自由である。こういう文章はSOULがないと書けない。『また会いましょう』 、でも 『偶然会えたら、』 でも 『会えるといいな』 、でもない。相手を、そして自分自身をも自由にできる言葉だ。 偶然会えたら、という言葉は表面的にはもっとも意味が近い、しかし、機会が導く、でもなく、招く、という表現は絶妙のムードを持っている。こういった言葉のセンスは一夕一朝でできるものではない。 それなりの人生経験や、深い洞察の中で作り上げられていくものだ。 僕はこの文章を読んだとき、とてもうれしくて仕方がなかった。
ここいらでいったん キー をおきます。 続き、とまだ予告して触れていない内容については近日中に、この場所(three)で、書きます。 食事も睡眠もとらなくてはいけない人間なので、ちょっとだけ時間をください。
そして大阪に行く前夜に更新しています。カードの分割がどうなるのか?は大丈夫でした。毎月いままで通りの支払いで。だけど、29年間生きてきてはじめての経験、久々にスリリングでした。だけどまあ、カードが取り消されたのは事実、うん、気をつけます。(っていまさら)
まあ29で無傷の人間もなかなかいません。汚されて、穢されて、あるいは他人に対してそのようにしてしまって今があるのです。なんだか生きることは大変です。
今朝ね、宅間死刑囚のニュースやらオペラ音楽を聴きながら眠ってしまったからか、小学生を惨殺する夢をみてしまいました。(おやおや) んでね、目覚めて書き留めた俺のメモ、
なんでみんな僕をつかまえないんだろう
誰も追ってこない
敵と味方はわけるべきではない
殺人によって生の力をあたえられた
おわれる恐怖
なんのこっちゃ、って感じだけど、まあまあリアルで怖い。夢の中の俺は小学生に戻っていたんだけど、宅間死刑囚も同じようなことを感じていたかも知れない。
人ってさ、かたちはどうあれ誰かと繋がっていたい。そういう流れの中でこのBLOGがあり、今はMIXIやGREE、orkutなんてものもある。本当はここ、予告通りなら掘り下げるとこなんだろうけど、自分の中で文章にする前に旬が過ぎてしまったので、また何かあったらにします。なんぞや、みたいなことやMIXI考察みたいなことは巷のサイトでいろいろされているので、ここでは違う角度からやりたかったんだけど、ちょっと、気分がかわったので。
知人、いや、あえて友人と呼びたい彼の自殺も、もう自分の中だけで考えたいんだ。十分考えた気もするし、これ以上考えても進展はないものね。死ぬ、ってのはそういうもんだ。進展がない。 そしてヴィトゲンシュタイン風に言えば、人は一生のうちで死を体験し得ない。なぜなら、それは生の外側にあるからだ。
、つまり、そういうことだ。彼も、誰も死を体験しなかった。 それでいいじゃないか!?
さて、髭の部屋のおかげであれからさらに2通のメールをもらい、合計4通になったんだけど、MNJの時と比べて、とにかくみんなかっこいい人が多い。別に髭短髪が好きなわけではないんだけど、今回メールをくれた人達は おっ、いいね。 と思えるような容姿をだったり文章センスをしている。ヤリ部屋で言うと、フラッシュポイントみたいな感じ。あとHXとか。(どんな例えだそれ)
ちょっと短いけど、今回はここいらで終わりにします。第4回は大阪編になると思うんだけど、わりと近いうちに書きます。戻ってきてから。本当は第3回は英語版にしようかと思っていたんだけど、面倒くさくて結局日本語で書いてしまいました。そんなんだから、そんなんだから、ダメなんだよなー、俺。
]]>
自殺をする前の1週間 (第2回)
http://nautilus.exblog.jp/154972/
2004-08-30T18:58:08+09:00
2004-08-30T20:43:38+09:00
2004-08-30T18:58:08+09:00
sputnik_love
未分類
で、前回からあまり時間を空けていないので、あまり変わったこともないんだけど、今さっき、新宿紀伊国屋の洋書売場にメトロポリス、って外国人向けフリーペーパーをとりに行ってたんだけど(このペーパーにはゲイ&レズビアンの投稿欄がある)、まず僕の目が節穴でなければイケメンのアメフト部3人組、がいたんだ。なんだろう、アメフトやってる奴、って雰囲気あるよね。ラグビーともまったく違う体型、服の趣味(ラガーマンより格段におしゃれ)、知的なatmosphereと、肉体的なvigorに精神も肉体も同調している感じ、今、一番ゲイシーンでもHOT&COOLな感じではないかなあ。すっごくかっこいい。またの機会にきっとアメフトの話題をすると思うんだけど、僕がアメフトを好きになったのは、あくまでスポーツとしての魅力だからね、・・と言っても説得力なさそうだけど、ルールも知らないで試合観戦、というよりは選手観戦に来ている人たちもいるだろうけど、ちゃんとルールはわかって試合を観ているからね。そして、もちろん選手も観るけど。・・
(この話題は今日はここまで)
そういえば最近、リクエストをいただきました。track_rideさん(下のアドレスは伏せとくよ)、より、往年のヒットナンバーで、>きちがいははやく死ね。おまえに生きてる価値はない ありがとうございます。僕ね、意外とこういうの好きです。特別あおるわけではないので誤解はしないでほしいのですが、もし僕だったら、メールを書くことだって面倒くさい。でも、何か言いたかったんですよね。つまり僕にコミットしたかった。(村上春樹調に言うならば)それは事実なんですよね。無関心でいられなかった。そういうあなたが大好きです。できるなら会ってみたいとも思うし、イケメンだったらもっと酷い言葉を浴びせられてもいいなあ、なんて思ってしまう。太宰治の言葉を借ります。【そんなこと言って、本当は俺のこと好きなくせに】です。
好きな奴を傷つけちゃう性癖の奴、っているよね。攻め受け占いでは鬼畜攻、だった僕、うーん、そうなのかなあ、と思ってみたりもする。ほんと、>きちがいははやく死ね。おまえに生きてる価値はないだよね。今まで俺と付き合った彼氏さん、どうさ、別れたあとも意外と仲良いからちゃんと大事にできてたのかな?浮気はしないし、たまーにサイコな怒り方する以外はよい彼氏であったと思うんだけど・・ どうなんだろう。
(占いは今人気があるみたいだから探してください。勝手にリンクして怒られたらイヤだし)
さて、台風がきています。ポルターガイストの冒頭のセリフ、【嵐がくる】、だね。死者もでるんだろうし、あまりよいことではないけれど、僕はちょっとだけわくわくします。何か、とんでもないものを連れてきてくれるじゃないか?とか、何か、とんでもないものを連れて行ってくれるんじゃないか、とかね。
そういうドキドキ、って恋愛にも似ている。結局は何も変わらないんだろうし、もしかしたら人生を荒らすだけ荒らして過ぎ去っていくものかも知れないけれど、それでも退屈な何かを吹っ飛ばす力を持っているよね。そういう恋愛ばかり、ってわけでもさすがに29になるとないけれど、所詮は男、子孫をたくさん残したい欲動には勝てず、短い嵐のような恋愛もしがちなんだよね。それがいいか悪いか、論じること自体つまらないことだし、それでもよいと思っているからね。
今日はなんだか軽い話題ばかりになってしまいました。僕の日常ではすごーく重いことばかり起こっていて(僕、というよりは僕の友人だな・・)、本当はそんなことも(プライバシーに触れないように)書くつもりだったんだけど、ただ、口を閉ざしておこう、という気分になりました。
俺ね、来年からちょっと遊ぼうと思ってるんだ。というのも今年は(というか東京に来てからの3年近く)父親の交通事故・脳死、とか母親の借金の問題、とか、自分自身の仕事のこととかで悩んでいて、遊ぶ気分になれなかったし、困難な状況 X を解く Y の値さえ何も考えられなかった。そういう時、って人生にはあるんだよね。考えることすら、止めなくてはいけない時、っていうのが。ただ、何ものかが通り過ぎるのを じっと我慢しなくてはいけない時、そういう時、ってみんなは経験したことあるかな?こういうのはね、実家でぬくぬくと、と言ってはそれぞれ事情や環境が違うだろうから何とも言えないことではあるけれど、故郷から何百キロとか何千キロ、とか離れて自立して生活している人間にとっては非情なほどに辛いものとして起こってくるんだよ。こればかりはどんな偉そうなことを言っている奴でも健康な親元で、仮にいくらか収めているにせよ、黙っていれば飯が出て、熱が出れば看病され、忙しければ洗濯もしてもらえる、ような環境にいる奴じゃまずわかんないことだろうと思う。僕の前彼もよく言ってたんだけどさ、いくらかっこいいタチでも、30過ぎて親元にいる時点でアウト、なんだ。彼らに年下をいたわったり大事にできる男、が備わっているとは信じがたい、から。 だけど、やはり人それぞれ事情や環境は違うだろうから、一般論、として聞いてください。例外、は何事にも存在するのが世の常だしね。
はは、実はこないだデートしました。30過ぎて親元の人だけど、かっこいいし、やさしかったなあ。でもイタリア男ってどうなんだろう?うん、あと話がぶっ飛んじゃうけど 僕はロシア人の彼氏をつくってみたい、人種でどうこう言うのって、相手もいないのに結婚したい、と言ってるくらい滑稽だけど、格闘技とか観ていて、ミルコとかの白い肌に触ってみたいし、アメリカ人より骨がありそうで、消費に快楽を見出さない人種、っていうか、日本にはない精神性を感じてしまうんだよね。(ロシアバブルのお金持ちもたくさん生まれているけれどね) 全部勝手なイメージの世界だけど、イメージで脚色されていない世界も存在しない。
そんなことを うつらうつら 考えていた。 月曜日の夜更け前
]]>
自殺をする前の1週間 (第1回)
http://nautilus.exblog.jp/133159/
2004-08-26T18:53:55+09:00
2004-08-26T23:49:34+09:00
2004-08-26T18:53:55+09:00
sputnik_love
未分類
ついこないだも、お前はこの会社で2番目に人間ができている、と他部署のだけど上司に言われた。1番でないとこがご愛嬌、俺、いやいや僕の知っている友人たちはちょっとえ”ー、と えに濁点がついてしまうかも知れない。こいつがそんなわけないだろう! ってね。確かにプライベートな俺、いやいや僕を知っている人達ならば、世界中を敵にまわしても否定して、最後まで戦い抜いてやろうと思うだろう。僕はそれくらいひどいことをしている、ような気もする。ついこないだも、2年もつきあった前彼が俺の部屋に来て、相撲とりのリアルな小さな人形が脱いだ服とか本(顔に似合わず結構な読書家)の隙間からのぞいていたのを見て、真剣に赤ん坊か何かを殺しているんじゃないかと疑って、まあまあ真剣に通報&逃げようとしてしまった。
いくらなんでもそんなことまではしない。子供は大好きだし、確かに昔、買っていたハムスターが死んだときはサランラップにまいて冷蔵庫に入れていたけれど、それだって食べようとしたわけではないし、パソコンをブン投げてとんかちでHDをバリバリに割った時だって、全て僕が悪いわけではない。君も、悪いことをしたんだ。
えっと、話がそれてしまいました。まあ、オイスターに関しては、いろいろあるんだけど、今回はしゃべりません。いや、自分でほんまにやめたくなっただけやで。汗 昔、村上龍の龍声感冒、って掲示板があって、インターネット黎明期によくそこを見ていたり書き込んでいたり、友人たちとメーリングリストを立ち上げたりしていたんだけど、(立ち上げたのは俺、いや僕ではないな!?)その時は本当に楽しかったんだ。SMで注射器で血液をとって飲む秘密クラブで看護婦役をやている○子ちゃんや、国際的な言語学者の○(イニシャルさえ控えます)さん、ある失敗から命からがら逃げてきた○さんや、心理学のプロフェッショナルの○ちゃん、みんな個性的でおもしろい話題を持っていたんだよね。村上龍も掲示板にコメント入れてたりしてね。で、あの頃に比べると、何もおもしろくない。それはゲイナイトとかそういった2丁目のからむ遊びもそうで、既に失われた時間、でしかないんだ。何度うまくなぞろうとしても、(なぞる、って方言かな?トレースする、ってことだよ)何も、あの頃のようには楽しくない。だからさ、人って死ぬんだと思う。楽しいことを経験したことのない奴が死ぬんじゃなくて、今までそれなりに楽しいこともやってきた奴が、突然、ふっ と、いなくなるんだと思う。僕の自殺した2人の友人もそうだった。あまりよく知らない人達ではあったけれど、1度でも共に時間を過ごしたのだから、友人と呼びたい。それは、彼らが死んでも取り消すことのできない時間だ。
もちろん、今の僕は死ぬ気もなければ、その予定もない。だけどね、20歳前後の頃は死ぬ死ぬ、死にたい死んでやる、って言っていても、実のところその勇気はなかったんだよ。今はどうなのか、もちろんそんな勇気はない。そして死にたいとも思っていない。だからこそ、怖いんだ。人は死のうと思って死ぬものではない。これは僕の持論なんだけど、全ての人にあてはまるかどうかはわからない。もちろん三島由紀夫のように固い意志で死んでいく人もいるだろうけれど、彼だって死のうと思って死んだかどうかはわからないよね。気狂いピエロのように途中で逃げ出したい、と思ったかも知れないし、森田必勝の刀は急所を外して、というか、うまく斬命できずに三島は苦しんだらしいからね。
人間、30も近くなると、いろんな限界を感じるときもあるし、これ以上、何のために飯を食うのか?さえわからなくなってしまう時があると思うんだ。キルケゴールは死に至る病、と言ったけれども、僕は希望がないことよりも、幻滅、それも、昔ほど楽しいことはない、という幻滅のほうが問題だと思う。希望がないことはその背景にストイシズムを感じるけれど、幻滅はもっと深い、取り返しのつかない皺のように思えてしまうんだ。まあ、両者の間に差はない、という人もいるだろうね。僕も多少、そう思うところもあるし、人がもともと希望を持って生まれてきている、という生前(否善)説をとればの話だけれどね。
まあ、そんなわけで、僕はもうピッチからではなく、時間をちょっぴりだけかけて(インターネットカフェから)、全7回のこのエッセイでもなければ日記でもない、【自殺をする前の1週間】、という文章を書いてみようと思う。
それぞれの回にテーマをもうけてみようかとも考えるが、もう1回分を消費してしまった。時間は待ってはくれない。年内に7回、できるかなあ・・ でも予想よりマメに書きそうな自分なので、気軽にのぞいてみてください。2週間に1度くらいは更新していると思います。
それまで待てないと言うレアなアナタ、こんなもん読んでいる暇があったらトルーマン・カポーティの小説とか、マルセルプルーストの【失われた時を求めて】、でも読破してください。トーマス・マンの魔の山でも、オスカーワイルドのサロメでも、三島由紀夫の禁色でも、稲垣足穂の一千一秒物語でも、 これらは全て、ゲイと噂された作家、及び作品です。他にもあるけれど、まあいいや。
誰にでも、人生で5分だけ、輝ける瞬間がある -アンディ・ウォーホル
意訳です。そして後にはこう続きます。
そして、あなたの5分はもう終わった。
僕は、まだその5分を消費していないと信じたい。もっと美しく、もっと輝ける瞬間がある。そう信じる日々、9.11みたいに悲惨な事件に遭遇し、貿易センターのビルの階上からやむをえず、飛び降りた人々の気分はどんなものだろう。世界はどれくらい歪んで見え、あるいは輝いて見えたのだろうか?亡くなった人や、遺族が大勢いるけれど、僕だっていつああいう死に方をするのかも知れない。職場だって、テロの標的にはうってつけのビルだし、ヴィーナス・フォートで細菌兵器がばら撒かれても、生きたまま火の中に突っ込まれてもおかしくない世界に生きている。だからせめて、僕のまわりだけは平和でいてください。僕が死にたくないから。
2004 8.26 新宿マンボー にて
]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/